IT業界での管理職は、他の業界の管理職とは少し異なる傾向がある。
管理職とは本来、自身が直接の作業を行う必要はなく、あくまで作業従事者の職務を管理監督する職種であるが、ブラック企業の管理職はそれと乖離していることが多い。
中小企業であればどれも同じような実態ではあるが、特にIT業界はその傾向が強いものだ。
その理由は、管理職は管理することが仕事であるため、配下のエンジニアの仕事の内容を詳細に把握する必要があり、把握するために必要な知識やスキルが他の業界と大きな差があるからである。
例えば、事務系の仕事であれば、その仕事の進捗や完了結果の確認、問題点の指摘等については数分から数十分の聞き取りで終わることもあるが、IT業界の仕事の場合、その仕事の結果、進捗を確認するためには、ほとんど担当者と同じレベルの知識を必要とする場合が多い。
特にSEがスキルアップし管理職となった人は、管理職であっても実際はほとんど担当者と同じレベルの仕事をしていることが多いものだ。
ただ、管理職も人間であるため、担当者と同じレベルの仕事を行った場合、担当者と同じ土俵に立ってしまうので、管理職としての客観的な判断や対応ができなくなり苦労するケースが多い。
そのようなことにならないように、管理職は担当者の仕事内容をしっかり把握する必要はあるものの、それに全力を注ぎ込んでしまうのは避けるべきである。
また、ブラック企業の管理職は、自身が務める企業のどこにブラック企業と呼ばれる理由があるのか知ることも重要である。
それを知ったうえで、改善できる点があるのなら積極的に解決案を考える姿勢を持たなければならない。
そのヒントになりそうなサイトのURLを、右に貼っておく。・・・
http://blackkigyotaishoku-se.com